エクスプレッシブライティング(筆記開示)とは、「自分が思っていることをそのまま書く」手法です。 嫌なことや落ちこんだとときにするとメンタルが改善するといわれています。
この記事では、エクスプレッシブライティングの効果を紹介していきます。
エクスプレッシブライティングの効果
2015年のメタ分析によるとでは、エクスプレッシブライティングは以下の効果があると報告されています。1
- メンタル全般に小さな効果あり(d=0.127)
- 問題行動が減った(d=0.131)
- 問題を抱え込むことが減った(d=0.107)
- 個人的適応度が微妙に上がった(d=0.019)
- 社会的適応度が上がった(d=0.154)
- 成績が微妙に上がった(d=0.024)
- 授業により参加するようになった(d=0.246)
- 体の不調の訴えが減った(d=0.32)
- 病院にいく回数が減った(d=0.134)
- 回数を増やすと効果も上がった
- 感情的な人ほど効果も高かった
また、2006年のメタ分析でも健康な人に小さな効果あり(d=0.16)と報告されています。2
結論:ストレスを感じた時に試してみてもいい
効果は小さいですが、メンタルを安定させる作用があるみたいですね。
ストレスを感じた時に、数行だけ自分の気持ちを書いてみてもいいかもしれません。
ただし、効果はそこまで高くはなく一時的なもの。
ストレス対策の観点からは、普段からメンタルやストレス耐性を強化するなどの対策と併用することを推奨します。
睡眠・筋トレ・有酸素運動・瞑想などは、メンタルに非常に大きな効果があります。
普段からメンタルを鍛えつつ、ストレスを感じた時にエクスプレッシブライティングをするのがいいでしょう。
- Travagin, Gabriele, et al. “How Effective Are Expressive Writing Interventions for Adolescents? A Meta-Analytic Review.” Clinical Psychology Review, Pergamon, 15 Jan. 2015, https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0272735815000161?via%3Dihub. ↩
- Harris, Alex H S. “Does expressive writing reduce health care utilization? A meta-analysis of randomized trials.” Journal of consulting and clinical psychology vol. 74,2 (2006): 243-52. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16649869/↩