セージ。
料理やアロマオイル、サプリなどに使われるハーブですね。
英語で「賢者」という意味を持ち、不安に効くハーブとしてヨーロッパで使われてきました。
最近は、アルツハイマー病とうつ病への効果や抗酸化力の研究が盛んです。
今回の記事では、セージの認知機能への効果・副作用・使い方について解説していきます。
セージの効果
2016年のレビュー論文では、
- スペインセージのサプリを使った3つの研究では認知機能(長期記憶、注意力、記憶速度)、気分(覚醒度、冷静さ、満足度)、疲労軽減への効果が確認された
- 普通のセージのサプリを使った1つの研究では不安感の減少、気分(覚醒度、冷静さ、満足度)、認知能力への効果が確認された。
- 普通のセージのサプリ使った1つの研究(年配者を対象)では、記憶力と注意力への効果が確認された。
- セージのアロマを使った1つの研究でも、認知機能と気分への効果が確認された。
- 現時点ではサンプル数が少ないので簡単に結論は出せないが、セージが認知機能と気分を向上させる暫定的な証拠になる。
- 長期的な効果についても研究する必要がある
と報告している。1
セージの副作用
一部の研究で血圧の上昇などが報告されていますが、全体的にみて大きな副作用は確認されていないようです。
結論:効果があるかも
現時点の研究では、セージが認知機能と気分を向上させる効果がある方が優勢みたいです。
ただし、結論が出せるほど多くの研究がまだないのが難点。なので効果量もまだ不明。
新たな研究が待ち遠しいですね。
副作用はないので、食事に意識して取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
肉や魚に揉み込むと臭みがとれるので、ステーキを焼く時に試してみてください。
- Lopresti, A.L. Salvia (Sage): A Review of its Potential Cognitive-Enhancing and Protective Effects. Drugs R D 17, 53–64 (2017). https://doi.org/10.1007/s40268-016-0157-5↩